ブログを書かなくなってから幾星霜。銀羊堂 (@ginyoudou) | Twitterです。
最近久しぶりに香水を買ったのと、それにより香り物の物語を散々また読みふけったのでブログを書いております。
ところで香水の原型と言われているフラコンドセル(flacon de sel ←文字化けするので)という物を知っている方はいらっしゃいますでしょうか?
18世紀末とかの映画や物語の中でコルセットぎっちぎちに締めた貴族の令嬢が、なにかショックなことがあって失神してしまった時に鼻の下にあてて目を覚まさせるおしゃれな小瓶。
(といいつつ儚げな女性を演出するために当時は気絶がブームだったという・・エレガントに見えて超肉食系だと私は思う)
・・・あれがフラコンドセルです。
フラコンドセルとは?
flacon a sel(aのうえにカンマみたいなのがつく)というのが正式名称なのかな?
基本はお酢や炭酸アンモニウム結晶が小瓶の中に入っており、他に数種のアロマでにおい付けしてあることもあります。(酢酸塩とか亜硝酸アミルとか書いてあるものもあったのですが、この辺は調べきれなかったので詳しい人は教えて下さいませ)
炭酸アンモニウムというのはその名の通りアンモニア臭、強烈な刺激臭がする固形の物質で白かったり透明だったりします。
少しずつ揮発するのでそれに香水やアロマオイルなどを混ぜて嗅ぐ気付け薬とすることが多かったようです。
注) 瓶に直接鼻をつけて嗅いでる人を映画とかでみますが、試薬やこういう刺激物はちょっとはなしたところで手で仰いで嗅ぐと良いです。鼻が使い物にならなくなります。
炭酸アンモニウム自体は古代ローマ時代から使われてたようで、その後イギリスではハーツホーンソルト、ハーツホーン・スピリットとか呼ばれていたようですね。(ハーツ=鹿 鹿の角とか爪とかから作ったため)
flacon de selで検索すると沢山の綺麗な小瓶がでてきて見るのも楽しいです。
あれをそっと忍ばせて舞踏会とか行ったのですね。浪漫。
嗅いでみたいどこで買えるの?
1999年に羊達の沈黙の続編のハンニバルという小説が発表になり、そのなかで
ハンニバルレクター博士がクラリスという主人公に、フィレンツェにある日本最古の薬局と言われているサンタマリアノヴェッラの石鹸を渡すシーンがあります。
小説の中でレクター博士は一流を知る趣味人として語られており、その人の愛用する石鹸はさぞかしいい匂いだろうと。
私もどうしても嗅ぎたくなり、両親がイタリア旅行に行くときにその石鹸を頼むことにしました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ アーモンドソープ 3P 3x105g 並行輸入品
- 出版社/メーカー: サンタマリアノヴェッラ(Santa Maria Novella)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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これもとても良い香りです。上品で洗練されていて。
これとザクロの石鹸を貰ったのですが、下着をいれたクローゼットにいれておりました。滅茶苦茶良い香り。そしてずっともったいなくて使えなかった。。。
・ACETO AROMATICO
で本題!!
サンタマリアノヴェッラについて調べてその時に知ったのが、「七人の盗賊の酢」ACETO AROMATICO(アチェト アロマティコ)(15ml) 3,888円という気付け薬です。
当時まだ日本にノヴェッラが来ておらずそして銀座店ができたときもこれは販売してなかったので、貴重なものだったと思います。
ありがとう両親!
だけど私はこれだと画像をみるまでは思っていたのですが今考えるとこれじゃない方をおみやげに貰っていた模様です。びっくりだw
先ほどラベルを見て気が付きました。どうやら私が貰ったのはラヴェンダーの方だったようです。
・SALI DI LAVANDA
サーリ ディ ラヴァンダ(15ml) 3,888円
茶色の小瓶の底には白っぽい結晶と液体が入っておりどきどきしながら嗅いだ香りは、沢山のラヴェンダーを主体としたハーブの香りその奥にツンとした刺激臭があるもので、気分が悪いときにすっきりするにはとても良いものでした。
そして「盗賊がそれぞれ秘匿していたお酢のレシピはこんな匂いなのかと!ロマンだわー」と幸福感で一杯に。(七人の盗賊って香りだと思っているので間違って想像している)
そして!!!そして!!!なんでそんなイタリアでしか買えないものをこんなブログに書くんだよとお思いの方
さっき知ったのですが(大分遅い)なんと日本でも買えるようになったのです。
https://www.imn.jp/post/108057199364
(一年以上経ってますが。。。)
通販では買えない(?)ようですが、日本で買えるのは非常に嬉しい。
さっそく私の中で幻の七人の盗賊の酢の香りを嗅ぎに行きたいと思います。
・Smelling Salt
他にはパワーリフティングなどの激しいスポーツで使われている気つけ薬がありまして、それがこれSmelling Salt
炭酸アンモニウムが主体で、ハーブとかの要素はあまりないようですが、(ミントぐらいははいっているのか??)
アンモニアがっつりのを嗅ぎたければこれ。
気付け薬 Ammonia Inhalant smelling salts 10個パック [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Select Medical
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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・タイのヤードム
これは直接的には気付けとは関係ないのですが吸入する=インヘラーとしてタイの人が良く吸っているのがこれ。
気分転換に使っているみたいですね。
メンソールとかミント中心の漢方などで出来ていて タイではコンビニとかで100円以内で買えてました。
とりあえず一番有名なPOY-SIANのヤードム
日本で買うならこっちかな